北九州市で“頭が2つ”のニホンマムシ見つかる 発見の男性「思わず大声が出た」 博物館に展示待ち望む声も
ゴールデンウィーク中の5月4日、福岡・北九州市で、キャンプの準備をしていた男性が頭が2つのヘビを発見した。なぜ頭が2つなのか、その理由について専門家に聞いた。 【画像】確率は数万分の1…双頭のマムシの画像をもっと見る
頭が2つのヘビに「大声上げた」
「これ、ものすごいことなんやないかって、大きな声を出しました」と話すのは、北九州市に住む男性。男性が、偶然見つけたのは驚くべき生物だった。 スマホで撮影した手のひらにのった茶色の生き物。なんと、頭が2つ。双頭の生き物なのだ。男性が、この生き物を発見したのは、北九州市八幡西区にある山でキャンプの準備をしていたときのことだった。 発見男性: 見つけたのは、キャンプの準備中です。最初、「ヘビが死んでるな」って思って、よくよく近づいてみたら!うわ!すごい!くらいの感じやったですね 男性によると2つの頭を持つ生き物の体長は約20cm。すでに死んでいたという。この生き物はヘビなのか、トカゲなのか、それとも―。専門家に聞いてみた。 九州大学・柴田弘紀准教授: 頭が2つは非常に珍しい。私もマムシの頭が2つあるのは、初めて見ました 九州大学の柴田准教授によると、正体は毒蛇のマムシだという。 日本のほとんどの地域に生息するニホンマムシ。猛毒を持ち、胴が太く、体形は太短い。頭が2つあるヘビはまれに生まれることがあるものの、ほとんどが成長できずに死んでしまうという。 柴田准教授はマムシのサイズが小さいことから、ことし生まれた個体なのではないかと推測。「標本にして展示するような興味深い個体だろうと思う」と話した。
確率は数万分の1 博物館に展示へ
双頭のマムシの死骸は、北九州市八幡東区の「いのちのたび博物館」に持ち込まれた。 15年以上、は虫類や両生類を研究する江頭学芸員も「実物を見ると、驚きましたね。珍しいものなので、やっぱりちょっとテンション上がりましたね」と興奮さめやらぬ様子。 許可を得て、恐る恐る触った記者も「ヘビ独特の質感ですが、ちょっと硬いですね。あらためて間近で顔を見てみると生命の神秘を感じます」と興奮気味だ。