「天丼てんや」のちょい飲みで“やけに気分が高まる”理由。80円の天ぷらに「大人になったな」とたそがれる
“チーズ天”は「チーズハットグ」顔負けの伸び
“映え”になるのかどうかはわからないが、「モッツァレラチーズ天」は韓国グルメ「チーズハットグ」顔負けの伸びを見せてくれた。 弾力は予想通りかなり強く、天ぷらでは味わえない真新しい食べ応え。味はモッツァレラチーズ特有の臭みはなく、チーズが苦手な人でも食べられそう。裏を返せば、味はそこまで主張していない。タレを大量につけて食べるとジャンク感が出て美味しかった。
お子さんには難易度が高めの小鉢
また、“和食と言えば小鉢”ということで、菜の花とイタヤ貝にからし酢味噌をかけた「春小鉢」も注文した。 からし酢味噌は初対面で、どういう味をしているのか不安だったが、とにかくからしが効いている。鼻にツンと来る。お酒との相性は良いが、コーラでは美味しくいただける自信はない。酢や味噌の酸味や甘味も感じる広がりのある味ではあるが、子どもには難易度が高い小鉢かもしれない。
てんやの日本酒に対する“不満”
ちなみに、各メニューを半分ほど食べたタイミングで、モジモジしながら追加で「日本酒」(420円)をオーダー。運ばれてきたのは熱燗、冷酒、どちらにも属さないぬるい日本酒。中途半端な温度だったことは残念。とはいえ、天ぷらや小鉢は日本酒と相性が良く、一緒に口に運んだ時はビールとはまた違った美味しさを見せてくれた。 ただ、日本酒を頼んだタイミングがあまりに遅く、メニューは食べ終わっているにもかかわらず、そこそこ日本酒が残っているという悲しい状況。新しいメニューを頼むにも天ぷらがあがるまでの時間をネックに感じて、仕方なくタレにつけた大根おろしをアテに日本酒を飲んだ。それでも十分美味しかった。 天ぷらや日本酒をいただいても会計は2000円を下回ったため、かなりコスパが良かったと思う。和食でちょい飲みしたい時の選択肢として「てんや」はかなり重宝できる。 <写真・文/望月悠木> 【望月悠木】 フリーライター。主に政治経済、社会問題に関する記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。Twitter:@mochizukiyuuki
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