日本版バロンドールは誰? 23/24、日本人活躍度ランキング1位。黒子界のスター!? 天才的頭脳で優勝に貢献したのは?
2024年のバロンドール受賞者が、28日に発表される。1956年に創設されたこの賞は、サッカー界で最も権威のある個人タイトルとされ、毎年大きな注目を集めている。では、もし日本人選手限定で2023/24シーズンのベストプレーヤーを選ぶとしたら、誰がその栄誉に輝くのか。今回、フットボールチャンネルではクラブとサッカー日本代表での成績をもとに独自のランキングを作成した。トップ10を順位ごとに紹介する。※スタッツは『transfermarkt』を参照。
1位:守田英正 生年月日:1995年5月10日(29歳) 所属クラブ:スポルティングCP(ポルトガル) 23/24リーグ戦成績:29試合2得点4アシスト サッカー日本代表の守田英正は、ポルトガルの名門クラブ、スポルティングCPでシーズンを通して活躍した。本家のFIFAバロンドール受賞者は、主要タイトルを制したチームの中心選手であることが多い。そうした点で、ポルトガル1部リーグ優勝に貢献した守田は、このランキングのトップにふさわしいと言えるだろう。 2022年夏にスポルティングCPに加入した守田は、2022/23シーズンにリーグ戦で6得点を挙げていたが、2023/24シーズンは2得点に減少した。 しかし、これは役割の変化によるものであり、2023年夏に加入したヴィクトル・ギェケレシュがゴールを量産したことで、守田は前線に飛び出すことを自重し、少し後方からパスを供給するプレーが増えた。 データサイト『FBref』によると、守田のプログレッシブパス(攻撃を前進させるパス)の1試合平均は2022/23シーズンが4.3本だったのに対し、2023/24シーズンは6.2本と増加。このデータに表れているように、低めの位置から攻撃のスイッチを入れるような役割を担ったシーンが多かったことが分かる。 特に戦術的な賢さが光る守田は、守備力に優れるモルテン・ヒュルマンドとの相性も抜群だった。守田は巧みなポジショニングで広範囲をカバーし、ヒュルマンドが中盤のフィルター役を務めることで、チームの守備に安定感をもたらした。日本代表における遠藤航との関係にも通じるものがある。 サッカーメディア『ブレイキング・ザ・ライン』によると、スポルティングCPのルベン・アモリム監督は「いつでもチームを助ける準備ができている選手」と守田のことを称賛している。 “黒子役”である守田は、常にスポットライトを浴びるわけではないが、日本代表でも不動のレギュラーとしてその重要性を発揮している。
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