さまざまな受験応援アイテムの由来とは
センター試験も目前に迫り、受験生にとっては、ここからが正念場です。そんな受験生たちにとって、“縁起モノ”は必須アイテム。学問の神様、太宰府天満宮をはじめとした、神社仏閣のお守りは定番中の定番ですが、ここ数年で定番化したものも少なくありません。お菓子や飲料の各メーカーは、この季節に合わせた特別仕様の商品を用意し、受験生を応援しています。その由来について調べてみました。 かつてブレークした「電波少年」ケイコ先生の現在とは ■九州北部の方言から人気に 2000年代前半から消費者の口コミで、“受験用アイテム”としての認知が広がったと言われるキットカット。九州北部の方言、「きっと勝っとぉ(きっと勝つ)」の音と、商品名の「キットカット」が似ていることから、口コミで全国に広がり、いつしか、“受験のお守り”になったと言います。キットカットを販売するネスレ日本株式会社のキットカットマーケティング部長の槇亮次さんは、次のように話します。 「『スーパーなどで受験シーズンに販売数を伸ばしている』、という報告が九州支店の営業チームからありました。当初は”ダジャレなので”、とキャンペーンなどを検討するつもりはありませんでした。それでも翌年も翌々年も同じ報告がありました。社内で検討し、受験勉強の休憩としてキットカットでブレイクする、ホッとする、というところもあって受験生に支持されているのでは、と仮説を立てました。2003年から全国的にキャンペーンを行っています」。 また同社の高岡 浩三社長は「受験生応援の取り組みは、グローバルで掲げる『Have a break』というスローガンの元、日本人にとって真のブレイクとはを模索する中で生まれました。キャンペーンをスタートして10年経ちますが、受験生を応援しようという思いでキャンペーンに取り組んでいる」と、取り組みの意義について説明します。 また、実際に効果があってか、同社のホームページには、キットカットを食べて受験した成功した学生たちや、それを贈った親や先生たちからのお礼などのコメントが届くと言います。