さまざまな受験応援アイテムの由来とは
■担当者の雑談から生まれた「ウカール」 キットカットと並び、受験応援アイテムとして人気のある「ウカール」(株式会社明治)。その起源は商品開発の担当者の雑談からだったと言います。 「お菓子は人の生活にちょっとした幸せを与える物。その中で、『カール』で何か貢献できないか? 受験とは家族も含めた一大イベント。馴染みのある『カール』に励まされれば、きっと喜ばれるのでは、との思いで企画しました」(同社企画担当者)。ちょっとした雑談がきっかけで商品化し、2001年1月から店頭に並ぶようになり、すっかり定番化しています。 消費者からの反応も上々で「予備校にサンプルを配布したことがありましたが、その先生方から『緊張気味の生徒の気分がほぐれました』といった声も届いてます」(前出担当者)。
■さまざまな受験生応援の商品 ほかにも、「キャラメルコーン」(東ハト)がこのシーズン限定で「カナエル(叶える)コーン」。「ハッピーターン」(亀田製菓)はパッケージを受験応援用にして「ハッピーがターンしますように」と記載している。コアラは寝てても木から落ちないことから、受験に落ちないとして「コアラのマーチ」(ロッテ)の受験バージョン、「Toppo」(ロッテ)が「Toppa(突破)」などなど。さまざまなバリエーションがあります。 お菓子に限らず、これまでには台風の被害に耐え、木から落ちなかったリンゴを縁起ものとして「落ちないリンゴ」として、受験生に支持されたこともあります。いくら勉強していても不安を拭えないのが受験生。ワラにもすがりたい時、手軽に贈ったり贈られたりできる応援アイテムは受験生や、受験生を抱える周囲にとっても、必要なアイテムなのかもしれません。