記念パネルお披露目 「伝統的酒造り」ユネスコ登録、福島でフェア
「伝統的酒造り」のユネスコ無形文化遺産登録を記念したフェアが5日、福島市の県観光物産館で開幕、県内の酒造関係者や日本酒ファンが喜びを分かち合った。13日まで。 会場には、登録記念パネルが設置された。除幕した県酒造組合の渡部謙一会長(59)は「(登録は)県内の造り手にとって励みになる」と笑顔で話し「これからも技術に磨きをかけ、より良い品質の酒を造れるように切磋琢磨(せっさたくま)していきたい」と力を込めた。
福島県産酒、世界へ広がって
福島市の県観光物産館で開幕した記念フェアでは、国内外への県産酒の魅力発信につながることを期待する声が多く聞かれた。 「やっぱりおいしい」。振る舞い酒を飲んだ日本酒ファンは口々に語った。郡山市の団体職員安達友洋さん(41)は「(文化遺産登録によって)福島の日本酒の魅力が広がるとよい。世界中の人に福島のお酒を飲んでほしい」と期待した。 フェアは13日まで。期間中は物産館の一角に、県産酒を並べたPRコーナーを設置している。ラウンジでは好みの酒2、3銘柄を選べる飲み比べセットを提供する。 物産館では近年、若者の日本酒離れに新型コロナウイルス禍が重なり、日本酒の売り上げが落ち込んでいるという。桜田武館長(55)は「若い人が福島の酒に興味を持ち、飲み始めるきっかけになるとうれしい」と話した。 フェアは東京都の日本橋ふくしま館「ミデッテ」でも13日まで開かれている。
福島民友新聞