小泉今日子×小林聡美、55歳おさななじみ演じる新作は「“団地”だから描けるテーマと魅力が詰まっている」
俳優の小泉今日子と小林聡美が4日、W主演を務めるドラマ『団地のふたり』(NHK BSプレミアム4K・NHK BS/毎週日曜22時)の取材会に登場。何度も共演を重ね、気心の知れた2人だからこそ生み出せる空気感が心地よい本作の魅力を語った。 【写真】第2話では野枝(小泉今日子)&奈津子(小林聡美)の前に、小学生の少女・春菜(大井怜緒)が現れる 藤野千夜の原作をドラマ化する本作は、団地で生まれた幼なじみの野枝(小泉)と奈津子(小林)、50代、独身、実家暮らしの2人の日常を描く温かくユーモラスな物語。 脚本を読んだ感想を小泉は「原作は小さなお話というか長いストーリーではなかったから、どんな脚本になるのかな?と思っていた」そうで、「いただいた時に、ほぼ原作に詰まっているものが1話に入っちゃうんだ」と感じたという。一方の小林は、「日常的なお話なので、余白の部分がすごく多くて。ほぼ2人のやりとりが多かったので、会話の量と会話の雰囲気でドラマのテイストも決まっていきそうな感じもして、これは大変そうだなと思いました」と笑った。 野枝と奈津子は同じ団地で育ち、半世紀にわたる仲のおさななじみ。オファーの段階では、どちらがどちらの役を演じるかは知らなかったようで、「どっちになるんだろうね?」と話していたそう。それぞれのキャラクターについても、「(小泉と小林の)2人を混ぜて、(野枝と奈津子の)2人に分けたよう」と語るなど、似通った部分を感じているようだ。 そんな2人が紡ぐ本作の魅力について尋ねると、「同性のお友達同士のシスターフッド的なものっていろんな世代で物語が作られてきたと思うんですけど、(本作の)55歳の親友がちょっと一味違うのは、それぞれ別の場所に行って、いろんな経験をしたうえで戻って来て2人の時間がある。そこがちょっと違う味わいになっているなと思います」(小泉)、「団地という環境の中でいろんな人が暮らしていて、それぞれの関わり合い方っていうのが、ドラマだからっていうのもあるのかもしれないですけど、あったかくて。今の時代にみんなが求めているようなホッとできる関係性が描かれているところが魅力の1つなのではないかなと思います」(小林)と解説。 さらに、「同じ間取りでいろんな生活があるっていうのが団地ならではで、それを番組の中で毎回お伝えできるのが面白いのかなって。おしゃれだったり、引っ越してきたばかりで何もなかったりといろんなゲストの方のお家があって。そうした団地だからできる面白さというのは楽しみにしていただければと思います」(小泉)とも。