日本の学生、戒厳令に困惑 反日再燃、不安視する声も
韓国の尹錫悦大統領による「非常戒厳」宣言を巡っては、日本で韓国について学ぶ大学生の間にも動揺が広がった。静岡県立大の小針進教授(現代韓国・朝鮮社会論)が静岡県立大と慶応大で韓国関係科目を履修する学生を対象に行ったアンケートで「今までの(韓国の)イメージと違い困惑した」「(尹氏に)失望した」などの回答が寄せられた。 【写真】尹大統領「銃を撃ってでも引っ張り出せ」内乱の首謀者とみて捜査
日本に厳しい姿勢を取る革新側が今後政権を握った場合、反日の雰囲気が再燃することを不安視する答えもあった。 アンケートは尹氏が昨年12月3~4日に戒厳令を出した直後の同月6~12日に自由記述方式で実施し、韓国人留学生を含む学生88人のうち42人が回答した。 「戦争が起きてしまうのではないかと心配になった」といった意見のほか、「春休みに韓国旅行を計画していたが取りやめた」との声も。結束して抗議する市民らの姿に「感銘を受けた」との記述もあった。 小針教授は「日本に理解があった尹氏から『反日』的な大統領に代わった場合、日韓間のムードが悪化しないか心配している点が読み取れる」と分析した。(共同)