被災者を元気づけようと 和倉温泉のすし職人、恵方巻き300本振る舞う 石川・七尾市
日テレNEWS NNN
3日は節分です。能登半島地震の被害が大きかった石川県七尾市の和倉温泉では、被災者を元気づけようと、恵方巻きが振舞われました。 地震の影響で旅館や飲食店などの休業が続く七尾市の和倉温泉。3日朝、節分にあわせて、地元の寿司職人が行っていたのは、恵方巻きの仕込み。休業が続く中、ノリをはじめ材料は、全国の取引先から提供を受けました。 被災した人たちに少しでも元気になってほしい。地元の2つのすし店が恵方巻きを振る舞おうと、300本を用意したのです。 信寿し・堀納信晃店長「復興の願いを込めて食べてもらいたい」 会場には、すでに長蛇の列。 「お待たせしました」 300本の無料配布は、わずか10分で終了。受け取った人たちは、縁起が良いとされることしの方角「東北東」を向いて、思い思いに味わいました。 受け取った人「おいしいです」「しゃべったらダメ」「幸せ」「何も望むことはないです」「インスタント(食品)ばかり食べているので、ありがたい。水が戻ってほしいと願って食べようかな」 信寿し・堀納信晃店長「震災明けて初めて久しぶりに会ったお客さんも常連さんもいましたし、すごくありがたかったです。久しぶりにみんなの元気な顔が見られた感じですね」 復興への願いを込めた特別な恵方巻き。集まった人たちからは自然と笑顔があふれました。