パリ・パラリンピック男子車いすテニスで金メダル候補の小田凱人、自身初の4大大会2連覇に王手
◆テニス ▽全仏オープン 第12日(6日、パリ・ローランギャロス) 【パリ6日=吉松忠弘】パリ・パラリンピックで金メダルを目指す世界ランキング2位の小田凱人(ときと)=東海理化=が、男子車いすテニスで2連覇に王手だ。同11位の三木拓也=トヨタ自動車=に6-1、6-1の2ゲームしか落とさない快勝。決勝では、同3位のグスタボ・フェルナンデス=アルゼンチン=と対戦する。自身初の4大大会2連覇に王手をかけた。 対戦相手の三木は、今大会のダブルス・ペアで、パリ・パラリンピックでもダブルスの相棒となる予定だ。すでにパラ3大会に出場している先輩でもあり、だからこそ「パワフルに行った」と、正々堂々と挑んだ。 「調子はいい」という。しかし、「(1~2回戦と)なかなか胸にグッと来るものがわいてこない」。声を出し、観客をあおり、気持ちで前のめりになる小田だけに、自分自身に物足りなさが残るのも事実だ。 昨年のシングルス決勝は、赤土最高峰の舞台、センターコートで行われた。現地時間8日が決勝のため、今年の予定はまだ出ていない。しかし、同時間7日の両者で組んだダブルスの準決勝はセンターコートに入った。 「今年も(シングルス決勝は)そこのつもりでやってきた」。現在世界1位のヒューエットが準決勝で敗退。もし小田が2連覇すれば、現在の(ランキングポイント)154点差から29点差と肉迫することになる。王者奪回も、もうすぐ目の前だ。
報知新聞社