食事はコンビニか冷凍食品…生活に“最短”を求める現代社会。「このままでいいのかな」と感じたら【キャリアコンサルタントが解説】
スピードを求めると本末転倒…人生は「ゆっくり」楽しむ 私は「食べることは生きること」と考えているので、大変でも手づくりで心をこめてつくることをとても大事に考えています。仕事と子育てで時間がないなか、毎日の食事づくりはラクではないので、もちろん文句を言いながらつくったこともあります。 周囲の人からは「無理しなくていいじゃない。食事にそこまで手をかけることはないわよ」と言われ、私のことを思って言ってくれているのはわかっていても、「大変だけど、やりたいのよ」と心のなかで思っていました。 大変とは思いながらも、自分が価値を感じていることに対して必ずやりぬくことが達成感であり、幸せでもあるのです。速さに振りまわされ、大切なことを手放すなど、本末転倒ではないでしょうか。
「このままでいいのかな」と感じたら…
仕事上でも、いままで以上に効率や速さを求められるようになり、時にそのスピードは考える力や心の元気を奪ってしまうほどの威力をもっています。 「なんとなく違う」「このままでいいのかな」「いつまでこんな生活が続くのか」「なんで私ばっかり」などと脳裏をよぎったり、パートナーとの会話がギスギスしたり、子どもを叱ったあと後悔したり……。 そのようなときは一度立ち止まることが大事です。ずっと走り続けていたり、誰かと一緒に走っていて走るスピードが自分のペースと違っていたりして、自分が息切れして苦しいことに気づかずにいたら、ある日突然パタッと倒れてしまうでしょう。 人生も同じです。あなたにはあなたのペースがあり、家族が幸せに心地よく人生を歩んでいくために、その時々のペースがあります。とくに子育て中は子どもの成長に応じて、そのペースは変化します。 人生は長いのです。急ぐ必要はありません。 自分と家族のペース、仕事で求められるスピードが違うと感じたら、大切な家族との幸せを失う前に、まずは立ち止まりましょう。そして、自分と向きあい、幸せな未来を考えてみましょう。 江野本 由香 ライフキャリアコンサルタント ※本記事は『キャリアと子育てを両立する!自分と家族の価値軸で築く幸せな生き方』(ごきげんビジネス出版)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。
江野本 由香