【ラグビー】日本代表SO松永拓朗「すごくいいチャレンジ」立川理道主将離脱の不安を吹き飛ばす
ラグビー日本代表(世界ランク14位)SO松永拓朗(26=東芝ブレイブルーパス東京)が11日(日本時間12日)、新司令塔最有力候補としての決意を示した。 16日に行われる欧州遠征「リポビタンDツアー2024」第2戦ウルグアイ(同19位)戦に向け、開催地のフランス東部シャンベリーからオンラインで取材対応。桜のジャージーを背負う重みをかみしめ「責任感が全然違う。1試合に対して準備する期間がリーグワンに比べると短く、1週間という限られた中で、いかに理解を深めていくかが重要になる」と引き締めた。 9日(日本時間10日)に12-52で敗れたフランス(同4位)戦で、天理大の先輩にあたるSO立川理道主将(34=クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)が負傷。代表離脱となり、優勝した昨季のリーグワンで主戦場としたFBではなく、SOとして準備を進めている。期待が高まる状況に「自分にとって、すごくいいチャレンジ。ポジティブに捉えています」と前向きだ。 自身は大阪・大産大付高から天理大へ進学。主にSOを担い、4年時に全国大学選手権初優勝に導いた。10月26日のニュージーランド(同2位)戦で代表初キャップを獲得。フランス戦では天理大の同期にあたるSO藤原忍(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)、CTBシオサイア・フィフィタ(トヨタヴェルブリッツ)と9-10-12番の並びで同時出場した。初招集された10月は「また一緒に、こういう大きな舞台でできることに幸せを感じていた」と喜んだが、今は「ジャパンのチーム(メート)として接している。特別、何かの思いがあって、プレーしている感覚はない」と意識が変化している。 テストマッチ2試合を経験し、次戦は勝利が求められる格下のウルグアイ戦となる。使命感を胸に刻む。 「プランや自分の役割をしっかりと理解する。パス、キックの判断を早く、クリアにしていきたいです」 旗印「超速ラグビー」を作り出す立場の司令塔。入念な準備を施し、重要な戦いに向かう。【松本航】