東日本大震災を経験していない職員の研修会を初めて開催 宮城・名取市
khb東日本放送
東日本大震災から13年余りが経過し、被害の大きかった自治体でも記憶や教訓の伝承が課題となっています。宮城県名取市では、震災後に採用された職員の研修会が初めて開催されました。
名取市が10月に策定した震災伝承の基本方針に基づき初めて開催した研修会には、職員約30人が参加しました。 講師を務めたのは、甚大な被害を受けた閖上地区の震災伝承団体代表、格井直光さんです。震災当時、自身が見た津波の脅威を詳細に語りました。 格井直光「東の方を見たら仙台港のコンビナートタンクから黒い煙が立ち上がりました。キノコ雲のようにどんどんどんどん大きくなりました」 名取市では、東日本大震災で関連死を含めて965人が犠牲となりました。現在の市職員は、震災後に採用された人がほぼ半数となっていて記憶や教訓の伝承が課題となっています。 職員「私は震災当時、秋田県にいたのですが名取市の津波の経験を知ることができて良かった」 名取市では、2025年度以降もこうした伝承のための研修会を実施する予定です。
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