スペイン代表、歴代ストライカーの系譜(4)世界最強2トップ! 世界制覇→Jリーグを選んだ2人の英雄
スペイン代表で活躍したストライカーたちには、Jリーグに縁がある選手が多い。今回はそんなスペイン代表でエースストライカーを務めてきた選手たちの系譜をワールドカップでの戦いぶりとともに振り返る。
ダビド・ビジャ 生年月日:1981年12月3日 個人成績(2006):4試合出場/3得点0アシスト 個人成績(2010):7試合出場/5得点1アシスト 個人成績(2014):1試合出場/1得点0アシスト 2006年のドイツ大会でワールドカップに初出場。EURO2008では優勝に大きく貢献し、その後に続くスペイン黄金時代の主役の1人となった。2010年の南アフリカワールドカップでは5得点を挙げて得点王となった。そしてスペイン代表もEUROに続くメジャー国際大会を制し、世界の頂点に立った。2011年に負った怪我の影響か、徐々にパフォーマンスは下り坂になっていき、32歳で迎えた2014年のブラジル大会はグループリーグ敗退が決まっていた最終戦のオーストラリア戦のみ出場。唯一の出番でしっかりゴールを決めて結果は残した。 現役晩年はヴィッセル神戸でプレーし、アンドレス・イニエスタともバルセロナ時代以来のチームメイトになった。2019シーズン限りで現役を引退。最後のタイトルは天皇杯優勝だった。 フェルナンド・トーレス 生年月日:1984年3月20日 個人成績(2006):4試合出場/3得点1アシスト 個人成績(2010):7試合出場/0得点0アシスト 個人成績(2014):3試合出場/1得点0アシスト 2006年のドイツワールドカップでは3得点を挙げてビジャとともにチーム内得点王になった。EURO2008でもビジャとパートナーを組んで優勝に貢献したが、2010年の南アフリカワールドカップは直前の負傷の影響もあって不完全燃焼。スペイン代表は優勝を果たしたものの、トーレスは全7試合に出場しながらノーゴールで批判も浴びた。2014年のブラジルワールドカップの頃は所属するチェルシーでパフォーマンスを落としており、出場機会は敗退が決まった後のグループリーグ最終戦のみ。長年コンビを組んできたビジャとともに先発起用され、2人揃ってゴールを挙げた。これがトーレスのスペイン代表での最後の出場とゴールになった。 2018年夏にはアトレティコ・マドリーからサガン鳥栖へ移籍してJリーグに参戦。負傷にも悩まされ、全盛期からは程遠いパフォーマンスだったが、ピッチ内外で鳥栖に多くのものをもたらし2019年夏にスパイクを脱いだ。