中国蒸留酒がコラボ商品続々発売 アイスにラテ、狙いは若者
【上海共同】中国特産の蒸留酒「白酒」の製造企業が、アイスクリームやラテなど他企業とのコラボ商品を相次いで発売している。白酒は酒席の定番の一つだが、習近平指導部が打ち出した反腐敗運動の影響や洋酒人気の高まりで、近年は製造量が落ち込む。狙いを若年層に定め、消費の掘り起こしに躍起だ。 白酒はコーリャンなどが原料で、アルコール度数が高く、独特の香りが特徴。最も代表的な白酒「茅台酒」は高級酒とされ、500ミリリットルの年代物に約20万元（約400万円）の高値が付くこともある。 酒造大手、貴州茅台酒はコーヒーチェーン、瑞幸珈琲（ラッキンコーヒー）とコラボし、茅台酒入りラテの販売を始めた。発売日の4日、上海市の店舗には注文が殺到。カウンターだけではスペースが足りず、商品は床にも並べられた。 アルコール度数53％の茅台酒を使い、通常価格は1杯38元。中国人男性（36）は「茅台の味も少しして悪くなかった」と話した。交流サイト（SNS）では批判的なコメントも目立ったが、発売日だけで542万杯を売り上げた。
