コムドット・ゆうたが感じた、YouTubeクリエイターが東京ドームでイベントを開催する意義「みんなにとって身近な存在だからこそ意味がある」<コムドット「CDF2024」連載#2>
5人組動画クリエイターのコムドットが総合プロデュースを務めるイベント「Creator Dream Fes 2024~produced by Com.~」(以下、CDF)が8月10日(土)、東京ドームで開催される。23年に4万人の観客を沸かせた同イベント。2年連続・2回目の開催となる今回は、コムドットのほか、ESPOIR TRIBE-エスポワール トライブ-、スカイピース、とうあ、中町綾(中町兄妹)、ばんばんざい、むくえな、かす、まあたそが出演し、昨年を上回る総勢8組の人気クリエイターがライブパフォーマンスやステージ企画を披露する。WEBザテレビジョンでは、CDF2024を間近に控えたコムドットのメンバー全員にインタビューを実施。今回はゆうたが、同イベントで新たに挑戦することやその意気込み、また、作詞を務めた5月リリースのコムドットのデビューシングル「拝啓、俺たちへ」へ込めた思いなどについて語った。 【写真】ゆうたソロ&コムドット撮りおろしグラビア ■前回のCDFで感じた高揚感 ――まずは、前回のCDFにどのような手ごたえを感じたのか、聞かせて欲しいです。 昨年のCDFが終わった瞬間、高揚感がすごくて。それぞれで試行錯誤しながら日々動画を作っている僕ら含めたクリエイターたちが一堂に会し、東京ドームというデカい会場でたくさんの人を魅了したという事実が堪らなかったんです。この高揚感、一回じゃ足りないというか。何回も何回も味わいたいくらい病みつきになってしまいました。 ――昨年は売れ残ったチケットを手売りするなど苦戦しましたが、今年は開催3ヶ月前に全席種が完売しました。チケットセールスの面で、前回よりも確かな結果が得られた理由は何だと思いますか? 去年来てくれた4万人の方々が口コミで友達に広めてくれたからではないでしょうか。それに僕らは、昨年のCDFからYouTube活動をおろそかにしていません。そんなコムドットの頑張りと他の出演クリエイターたちの頑張りが、みんなの気持ちと足を動かしているのかなと今回のチケット完売を受けて思いました。 ■初挑戦のピアノ演奏を前に「寝れない日もある」 ――今年のCDFも前回同様にコムドットメンバー一人ひとりに見せ場があるとのことですが、ゆうたさんはどんなことに挑戦するのか教えてください。 僕はピアノに挑戦します。昔からクラシックをはじめとしたピアノの音楽を聴くことが好きで、いつか自分でも弾けるようになりたいと思っていたんです。それで今回、実際にチャレンジしてみたわけですが、練習してみて、ピアノを弾きたいと言い出した時の自分はピアノを舐めていたなと痛感しました。わかってはいたけど、聴くのと弾くのはまるで別物で…。一応、当日披露する曲を一通り弾けるようになりましたが、何万人もの人がいる前で弾くわけですから、味わったことのない緊張や手の震えがあったりすると思っています。 ――昨年はYouTuberコンビ「サワヤン」とバスケットボールのダンクパフォーマンスをされていましたが、昨年よりも緊張しますか? そうですね。昨年のCDFは「FNS27時間テレビ」(フジテレビ系)の企画「100kmサバイバルマラソン」に出演させていただいた直後だったこともあって、満身創痍でがむしゃらにやっていました。一方の今年は、身体の健康と精神の安定が保たれた状態で臨める予定です。ただ、心身ともに落ち着いているからこそ、緊張が既に押し寄せてきていて…。寝れない日もあります。 ――今年のCDFではゆうたさんが作詞されたコムドットの1stシングル「拝啓、俺たちへ」が披露されます。 「拝啓、俺たちへ」はサブスクで解禁されてから、夜一人でドライブしながら流して歌ったりするんですけど、一回も泣かないで歌い切れたことがなくて(笑)。こんな泣いちゃうかってくらい泣いちゃってます。 この曲の歌詞は、「コムドットの活動を軸の中にいる自分」の目線で書いたものです。自分で書いて自分でめちゃめちゃ刺さっちゃうんですよ。車の中で一人歌いながら、辛かった時期のこととか、今プレッシャーに感じているこの状況のこととか、色々な思い出と感情が全部ごっちゃになって泣いてしまうんですよね。それも歌い出しで(笑)。だから、CDFではみんなで格好よくパフォーマンスしなければいけないんですけど、どうしても感情が爆発してしまいそうで…正直、ちょっと心配ですね。 ■東京ドームのステージに立つことで「特別な刺激を与えたい」 ――YouTubeクリエイターとして、東京ドームでイベントを開催することにどのような意義を感じていますか? YouTubeクリエイターってみんなからしたら結構、近い存在じゃないですか。その近い存在の人たちを東京ドームのような大きいステージで見るからこそ、観る人の心を震わせられるんだと思うんですよ。たとえば、国民的なアイドルや大物ミュージシャンが東京ドームでライブをしても「あの人たちは才能があるから」と当たり前のこと、自分とは遠く離れた出来事と捉える人がほとんどなはずです。 でも僕らはSNSでファンの方々と活発に交流していますし、YouTubeで寝起きの姿を見せたりもする。そんな僕らが輝いている姿を見せることで、ある人は夢を追う活力を得て、またある人は夢を見つけるきっかけになって…といったように、特別な刺激を与えられればと思い舞台に立っています。 ――そもそも、ゆうたさんの中でコムドット結成当初から東京ドームでイベントを打つほど成功するとイメージしていましたか? いや、全くしてないですね。有名になるというイメージはありましたが、ステージ上でスポットライトを浴びるというイメージは全くなくて。僕自身、人前に立って披露するような特技を持っているわけじゃないですしね。 ――最後にメッセージをお願いします。 個人的に昨年よりも確実に時間を費やしているし、気持ちを込めたステージを作っているので、期待してください。そしてピアノに関しては、完璧に弾き切る気でいますが、ミスしちゃう可能性もあると思うんですよ。そのミスが起きた時に、それさえも等身大に感じて欲しいというか。もちろん完璧に弾きこなせた時には全員立ち上がって拍手してほしいし、そのつもりでぶつかりますけど、本当に子どもを見守る目で僕の演奏を見て欲しいと思います(笑)。 取材・文=小島浩平