インフルエンザ警報 那覇市で今季初 1定点医療機関あたりの患者数は週に59.25人
県内でインフルエンザの感染が広がっています。那覇市は10日、今シーズン初となるインフルエンザ警報を発表しました。 那覇市によりますと先月30日からの1週間に報告された1定点医療機関あたりのインフルエンザ患者数は59.25人で、前の週の24.75人から約2倍となりました。警報発表の基準となる30人を超えたため那覇市は10日に注意報から「警報」に切り替えて発表しました。 那覇市によりますと、ウイルスの型ではA型が291人、B型が1人、不明が419人となっていて、年代別では20代から50代までの患者が特に増加しています。また県全体でも那覇市と同様の増加傾向にあるなか、11日からの3連休には成人の日を控えるなど集団での接触が予測されるため、那覇市や県は基本的な感染対策を徹底するよう呼び掛けています。 現在、全国的に感染の主流とされいている「インフルエンザA pdm09型」は、県内でことし夏に流行しました。県や市は、夏の流行によって免疫を獲得したことが流行の遅れの一因になっていると考えています。しかし、今回報告された患者数は前週の2.4倍にまで跳ね上がっている状況から、全国的な流行とは別の原因があるとも考えられ、その原因の検討を進めているということです。市独自で警報を発表しているのは那覇市のみですが、県内の他市町村でも「警報級」の流行となっているところもあり、県全体での感染対策が呼びかけられています。
琉球放送