市議会一般質問 小・中学校のエアコン設置率は45・6% 普通教室は整備済み【山陽小野田】
山陽小野田市内の小・中学校で特別教室などを含む各教室のエアコン設置率は、45・6%となっている。市教育委員会は、児童・生徒の健康や学習環境の観点からエアコンの設置が効果的との見解を示しているが、相当の財源が必要となるため、当面の設置は困難という。市議会9月定例会一般質問初日の13日、森山喜久議員(創政会)の質問に矢野徹教育部次長が答えた。 近年の異常気象と夏場の暑さ対策のため、市は2019年度に約7億4000万円で当時の全小・中学校と松原分校、埴生幼稚園の普通教室と特別支援教室、特別室(音楽室、図書室)など254教室にエアコンを整備した。 特別支援教室と普通教室の設置率は100%だが、特別教室は小学校で123教室中73教室、中学校で104教室中30教室にとどまる。未設置の124教室では、スポットクーラーを使用している。 文部科学省が学校環境衛生基準で定める普通教室の望ましい温度は「17度以上、28度以下」。市教委では、学校への聞き取りなどで特別教室での現状把握に努めるという。 エアコンの更新時期については、出力やメーカーの標準使用年数を踏まえて、30年度ごろに不具合が出ると見込んでおり、先行事例を研究しながら更新計画を策定する方針としている。