【番記者の視点】C大阪、完全復帰MFカピシャーバ 試合後に1時間以上笑顔の密会!? その相手とは…
◆明治安田J1リーグ▽第17節 京都1―1C大阪(1日・サンガスタジアム) C大阪は、MFカピシャーバが7試合ぶりに復帰。前線にはFWレオセアラ、MFルーカスフェルナンデスとのブラジル人トリオが再結成された。“最強布陣”が組まれたが、京都のハイプレスに苦戦。それでも前半33分、MF奧埜博亮から、FWビトール・ブエノへつなぐと、ドリブルで突破。左サイドから走り込んできたレオセアラにつなぎ、エースが右足で先制点を奪った。だが、後半、同点に追いつかれ、2戦連続引き分けに終わった。 久しぶりにピッチに立ったカピシャーバは「復帰できて本当にうれしい。怪我すると選手として難しい時間になる。ピッチに戻って来られてよかった」と安どした。接触プレーが多く、倒れるシーンも見受けられた今節。気持ちがプレーに出ているようにも見えた。 「京都はやっぱり激しく来る。球際とかセカンドボールとか。負けないように準備していた。2枚でくるなかで自分のプレーを出せたのはよかった。100%できるように、早くセレッソの力になりたい。勝利に結びつかなかったのは悔しい。勝利が早くくるように頑張りたい」 カピシャーバは復帰の喜びより、引き分けの悔しさが込み上げていた。 4月27日の横浜M戦で右太ももを負傷。リハビリは「トレーナーのところで、一つでも多く(トレーニングを)やって、フィジカルを鍛えたり、家でも筋トレをした」とできることは全て行った。ボールを蹴ることができるようになり、「欠かせない時間になった」と、つらい時期を乗り越え、再びピッチに戻ってきた。 試合後は、お目当ての相手を見つけ、笑みをこぼした。それは今季から京都に加入したFWマルコ・トゥーリオだ。10代の頃、ブラジルのアトレチコMGでともにプレーした後輩。懐かしい顔に思わず気が緩んだ。「ブラジルでユース時代に一緒にやってた仲間。仲良くしてもらってた。日本で出会えてうれしい。こういう機会はないのでたくさん話をしました」。 取材前30分、取材後30分と本当に積もる話に花が咲いていた。気付けば他のブラジル人選手も集まり談笑。何の話しかは全く聞き取れなかったが、楽しんでいることだけは分かった。日本のサッカーに順応し、チームのために戦う外国人選手を応援したいと思う瞬間だった。(C大阪担当・森脇 瑠香)
報知新聞社