由布市の小6藤井さんが描く「愛猫の温もり」 Tシャツなど作品を展示販売、売り上げの一部を保護猫団体に寄付へ
大分県由布市の由布川小6年藤井天真さん(12)の猫を描いた作品を集めた「TENNEKOTEN 小さな温(ぬく)もり」が同市挾間町古野のカフェ「TOAST coffee roaster」で開かれている。Tシャツやトートバッグは販売しており、売り上げの一部を保護猫団体に寄付する。29日まで。 飼っていた保護猫のちびちゃんが死んだことを機に愛猫を忘れたくないと9歳の頃から猫の絵を描き始めた。当初は段ボールや紙袋に描いていたが、Tシャツなどにも描くようになった。週に1度、美術家の榎園歩希さんが主宰する同町朴木の「ホーノキアトリエ」に通い創作活動。下描きはせず、その日の気分で描き色合いも決める。全てデザインが異なり、3時間ほどかけて1枚を仕上げ、3年間で約150枚を完成させた。 榎園さんは「独自の色彩感覚を持っている。飽きることなく異なる猫を描き続けるのは、なかなかできることではない」と語る。これまでグループ展などでTシャツを展示販売するとすぐに売れ、学芸員やデザイナーからも好評という。 動物好きで、今も保護猫を飼う藤井さん。不幸になる猫が少なくなるようにと、保護猫団体への寄付を続けてきた。会場にはTシャツ約20枚とトートバッグ、絵画などが並ぶ。 藤井さんは「絵を描くのは楽しいし、何より猫を救うことができる」と話している。カフェの営業時間は午前11時半から午後5時。月曜休業。