2006年7月のエリザベス女王

チャールズ国王のがんとキャサリン妃の入院という、年明けから予想もしなかった事態に見舞われているイギリス王室。そんな中、アン王女は変わりなく公務に励み、国民にポジティブなメッセージを発信し続けている。実はアン王女、最も数多くの公務を担うロイヤルメンバーで、毎日のスケジュールは朝から晩まで詰まっている。 【写真】4歳からファッショニスタ！ロイヤルのおしゃれ番長、アン王女のスタイリッシュな人生 イギリスのファッション＆テキスタイル協会の会長を務めるアン王女は2月6日、ノッティンガムにある老舗テキスタイルブランドの「G.H. Hurt & Son」を訪問した。この日、彼女は亡き母エリザベス女王が2006年に着用したパープルのジャケットをまとい、母娘の絆をみせた。お気に入りの服を何度でも身につけることで有名なアン王女だが、女王のものとはっきりわかるピースを着用したのはこれが初めてだ。

アン王女、2月6日

エリザベス女王は2006年7月にスコットランドの公務でこのジャケットを着用した。シグネチャースタイルのヘッドスカーフと、珍しくパンツを合わせた装いだ。 アン王女がエリザベス女王のジャケットを着用した背景には、どんな時でも公務を遂行し、母のレガシーを継続していくというメッセージの現れのよう。アン王女は兄チャールズ国王と非常に仲がよく、国王は即位からずっと王女を頼りにしてきた。 2月7日もアン王女は多忙な公務のスケジュールをこなし、セント・ジョージ・バラックスにある防衛爆発物処理・弾薬・捜査訓練連隊を訪問。アン王女は英国兵站軍団の名誉連隊長であり、その立場を表すブローチを赤いコートにつけていた。

アン王女、2月7日

「アン王女のブローチはスカウトのこま結びの形をしていて、縄は世界スカウト機構という家族を表します。また、結び目は世界スカウト機構の結束の強さを象徴します」と、スティーブン・ストーン・ジュエラーズ社長のザック・ストーンは説明する。「国王のがんがわかり、家族が混乱状態にある今、強い個性で知られるプリンセス・ロイヤル（アン王女）にふさわしいブローチですね」