二松学舍大付、延長12回で早実破り優勝! 市原監督、43年越しの雪辱に「感無量」秋季高校野球東京大会
◇7日 秋季高校野球東京都大会決勝 二松学舍大付6―5早実(神宮) 二松学舎大付が延長12回タイブレークの末に6―5で早実にサヨナラ勝ちし、21年ぶり3度目の優勝を決めた。4回から救援したエースの及川翔伍投手(2年)が延長戦を無得点で踏ん張り、根本千太郎内野手(1年)が決勝スクイズを決めた。来春のセンバツで関東・東京の一般出場枠は関東が4、東京が1で、さらにどちらかから1校が選ばれる。 タイブレークのしのぎ合いを、途中から出場した1年生のスクイズで制した。延長12回1死満塁、カウント1―1から一塁方向に転がした二松学舎大付の根本は「決めるしかないと思った。バントは自信がありますが、スクイズを決めたのは初めて」と振り返った。9回裏から3イニング連続でサヨナラの好機をモノにできなかった市原勝人監督の大勝負だった。 チームは、全員が粘り強く戦うのが身上。決勝も3点のビハインドを許しながら5回から1点ずつ返して追いつき、延長戦に持ち込んだ。支えたのはエースの及川。延長戦に入っても球威が落ちず、要所で三振も奪い耐え切った。「この回を抑えたら味方が点を取ってくれる、この回を…、と思って投げた。スクイズが決まって、やっと終わったと思いました」 同校OBの市原監督にとっては43年ぶりの雪辱だ。2年生だった1981年秋の決勝では早実に逆転負け。「あれ以来なので感無量です」。この秋は日大三、帝京、早実を撃破した。4季連続甲子園の後は苦しんでいたが、甲子園キップが見えてきた。「今年の夏は関東第一が準優勝したので、センバツに選ばれることがあったら優勝を目指したい」と市原監督の声も弾んだ。
中日スポーツ