仏・高速鉄道の混乱に遭ったなでしこJ…出発直前まで移動手段決まらず、南萌華「五輪は何が起こるかわからない」
パリオリンピックを戦う日本女子代表(なでしこジャパン)に思わぬアクシデントが襲った。現地時間27日のグループリーグ第2節・ブラジル戦に向け、26日にナントからパリへ移動。だが、利用予定だった高速鉄道TGVの施設が破壊されたことを受け、急きょバス移動に変わった。 【写真】伊東純也がイメチェン「やっぱこうでなくちゃ」「カッコいい」 26日の開会式当日、パリから北部、西部、東部を結ぶTGVの3路線でケーブルが放火された。人的被害は出ていないが、列車の運行はできず、鉄道網は大混乱。約80万人に影響が及ぶ大規模なものになった。 27日のオンライン会見に出席したDF南萌華は昨日の動きを振り返る。「朝起きてニュースを見て、大丈夫かなと」。チームは午前中に練習を行った。そのさなか、スタッフたちが午後の移動状況を確認。高速鉄道かバスか、トレーニング終了後も確定はしなかった。ミーティングを経て、出発直前にバス移動が決定。4時間45分をかけ、第2節の地・パリに到着した。 「オリンピックは何が起こるかわからない」。そう思いを語る南だが、自身のなかで取り乱すこともなかった。「過去の合宿でもタイトなスケジュールで動いていた。チームとしては冷静に、バス移動にもネガティブなことはなかった」と振り返った。 車内の広さも列車のほうが広く、「バスだと窮屈な感じで乗り合わせていくので」。それでも途中の休憩で体をほぐしながら対応。南は「慣れている部分ではある。大差はない」と冷静に語った。