アンジェス社長「コロナワクチンの開発失敗に悔いない」
山田英(やまだ・えい)/1950年生まれ。1981年、東北大学大学院医学研究科修了。1982年に三菱化成工業(現三菱化学)入社。そーせい、宝酒造を経て2001年にアンジェス入社。2002年から現職(提供:アンジェス)
2020年3月に、国内メーカーとしては先陣を切って新型コロナワクチン開発に乗り出した、大阪大学発バイオベンチャーのアンジェス(4563)。しかし9月7日、同社は国内で進めてきたワクチンの臨床試験(治験)に失敗し、開発を中止することを発表した。 当初2400円台まで沸騰していた株価は急落し、2022年に入ってからは300円台で低迷していた。今回の発表を受け、そこからさらに10%以上も下落した。 だが同時に、変異株に対応したコロナワクチンの研究をアメリカで開始することも発表した。その真意はどこにあるのか。2002年から経営の舵を取る山田英社長に、今回の決断の背景を聞いた。 10月13日(木)配信のインタビュー後編 では、株式市場から資金調達を続けながらも、上場以来20年間一度も黒字化していない事業の見通しなどについて直撃している。
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大西 富士男