米マリオット、通期業績予想を下方修正 中国の国内旅行低迷で
Aishwarya Jain Doyinsola Oladipo [4日 ロイター] - 米ホテル大手、マリオット・インターナショナルは4日、2024年通期決算の業績予想を下方修正し、調整後1株当たり利益の見通しを9.19―9.27ドルと従来予想の9.23―9.40ドルから引き下げた。中国の国内旅行の低迷が要因で、悪天候や外国を旅行する中国人富裕層の増加も重荷となった。 24年通期の調整後EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)は49億3000万―49億6000万ドルになると予想している。 中国政府は消費者心理を高めようと努めているが、価格決定力が制限される中、マリオットの業績見通しは需要の低迷を示唆した。マリオットは中国での24年第4・四半期、24年通期の客室1室当たりの収益力を示すRevPARはともに前年実績を下回るとの見通しを示した。 マリオットは全体の第4・四半期のRevPARは前年同期比2―3%増を予想し、24年通期予想の3―4%増を据え置いた。 一方、第3・四半期の調整後1株当たり利益は2.26ドルとなり、市場予想平均の2.31ドルを下回った。売上高は62億6000万ドル、市場予想は62億7000万ドルだった。 マリオットは24年に客室数が6.5%の純増になると予想している。