「全面降伏」しても松本人志のテレビ復帰は絶望的…"性加害芸人"の汚名だけが残った61歳男が選ぶべき道
■松本側は万策尽きた 「裁判による真実解明を阻害する悪質な行為であり、本当にアンフェアです。松本氏側は自ら裁判を提起しながら、相手方の立証を妨害している。たとえ松本氏側にとって敵性証人でも、松本氏側は反対尋問をすることによって、真実に近づくことができます。 松本氏側の対応は自分たちの反対尋問が成功しないことを自ら認めているようなものであり、自分たちの主張に自信がないということを露呈している。一般的に、裁判の過程で探偵に依頼する場合はその費用は依頼者が負担します。依頼者(松本氏)の承諾もなく、代理人(田代氏)が独断で探偵を雇うことは考えられません」 A子さんはこうした執拗な嫌がらせに遭っても、法廷で証言するという決意は揺るがなかった。文春(同)でこう語っていた。 「今の日本において性被害の告発は、相手の存在が大きければ大きいほど困難を伴い、様々な妨害を受ける。ネットやメディアによる誹謗中傷、探偵の尾行、弁護士からの“脅迫”。今後、さらなる妨害工作を受けても、私が彼らに屈することはありません」 松本側は万策尽きたのである。 ■告訴の取り下げはかなり前から検討していた? このままいけば、裁判は2~3年かかるかもしれない。もし勝ったとしても松本側が得られる金銭はわずかなものであるはずだ。 松本の所属事務所、吉本興業の中でも、松本に対しては冷たい対応だとFLASH(7月18日)が報じた。 「裁判が終わったからといって、本人が思うように元どおり復帰できるかといえば、それは難しいでしょう。すでに、テレビ局の編成のなかに松本が存在していなくても、芸能界は成立していますから」 松本は、一日でも早くこの裁判に決着をつけてテレビに戻りたい。視聴者に見捨てられ、忘れ去られるのは死ぬよりもつらい。そう思ったはずである。 私の経験上、こうした名誉棄損裁判では、裁判官から「和解」を提案してくることがよくある。だが、松本としては、下手に和解をしたら、これから先「性加害をしたお笑い芸人」という“肩書”がついて回ることになる。 ここからは両者の代理人が話し合うことになったはずだ。私の推測だが、松本側の代理人弁護士は、かなり前から「告訴を取り下げる」意向を文春側に示していたのではないか。 それは松本の代理人が出した告訴取り下げのこの文章から透けて見える。 「松本において、かつて女性らが参加する会合に出席しておりました。参加された女性の中で不快な思いをされたり、心を痛められた方々がいらっしゃったのであれば、率直にお詫び申し上げます」