全米鉄鋼労組、日鉄との会合で進展なし-USスチール買収巡り
(ブルームバーグ): 全米鉄鋼労働組合(USW)は、米鉄鋼大手USスチール買収を計画している日本製鉄の幹部と労組指導部との会合で進展は見られなかったと明かした。USスチールの非組合工場への生産移転計画の撤回を日鉄が拒否したという。
USWの声明は、日鉄がUSスチール買収に伴う「問題に真剣に取り組むつもりがないことを改めて明確にした」と非難。「日鉄はモンバレーの新しい熱延工場に割り当てたと主張する10億ドル(約1570億円)が実際の費用の半分に過ぎないことを最終的に渋々認めるつもりだった。これによりわれわれの施設の長期的な成功に対する日鉄の真のコミットメントに再び疑問を投げ掛けることになった」とコメントした。
会合にはUSスチールの工場がある各都市の市長も参加した。
日鉄は会合が開かれたことを認めた上で「会合がまだ行われている間に、USWがこの会合を非難する声明を最近発表したことに特に失望している」とのコメントを発表した。
日鉄によると、USWのデービッド・マッコール会長が協議から離脱したのはここ数週間で2回目という。
原題:Steelworkers Union Says No Progress in Nippon Steel Meeting (1)(抜粋)
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Joe Deaux