AIハードウエア銘柄に試練、巨額投資の恩恵かすむ-金利上昇も重し
ブルームバーグがまとめたデータによると、フィラデルフィア半導体株指数の予想株価収益率(PER)は足元で26倍。3月のピークである約30倍からは下がっているものの、10年平均の約17倍は大きく上回っている。
ハイテク大手がAI関連に多額の投資を継続する方針を示していることは強気な兆候だ。一方で、米国債利回りという大きな障害もある。米10年債利回りは足元、昨年11月以来の高水準だ。
AJベルの投資ディレクター、ラス・モールド氏は「国債利回りの上昇に伴い割引率も上がり、キャッシュフローの現在価値は低下する。そのため理論上の株式価値も下がる」と指摘する。
「米国株が4月に昨年9月以来の大幅な下げとなった理由を探る上で、株式投資家は四半期決算という木よりも、国債利回りという森に着目すべきだろう」とモールド氏。「決算シーズンが穏やかで、概して高い期待に応えていているとしてもだ」と続けた。
原題:AI Hardware Stocks Get Pummeled Even as Big Tech Keeps Spending(抜粋)
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Jeran Wittenstein, Subrat Patnaik