【警告】「さすがにその乾パンはもうダメ…」防災食を廃棄し続けたズボラ主婦が、備蓄上手に変わった「決定的瞬間」
「あと正直に言うと、長いこと放置していた水や食べ物をわざわざ食べる気がしないというのもあります。賞味期限が長いのがそもそも怖い、とか思ってしまって。非常時に何もなければ食べると思うんですが……」 12年前に初めて防災グッズや食品などの備蓄に挑戦してからこれまでの間に、優里さんは二人の子どもの母になった。 「子どもが生まれてからは、オムツやミルクといった子ども用の防災アイテムにも目配りが必要になりました。だから、余計に大人用の食料品は二の次という感じになってしまいましたね」 オムツは一週間分程度を備蓄しておくのが目安だといい、優里さんは常時1袋をストックしておくことに決めたというが……。 「日常で使うオムツが足りなくなると備蓄用から出して、結局ずるずると全部使ってしまい、備蓄用として分けておくオムツがなくなる、とか常にそういう感じでした。 食べ物も同じ。カップ麺だって結局日常の中に埋もれます。だからカップ麺は備蓄品という意識がありませんでした。ローリングストックは一定のペースが出来上がれば有効だけど、ちょっと気が緩むとストックがなくなります」 このように「意識していないとあっという間に備蓄品がなくなる」のがローリングストックの難しいところだ。 普段食べないものを備蓄すると結局廃棄することになり、日常生活で使うものを備蓄するといつの間にか備蓄用までなくなる。 悩んでいた優里さんは、ある日、友人から目からウロコな備蓄術を聞くことになる。 ☆優里さんが知った簡単でムダのない備蓄術については、後編で詳報する☆ Text:中小林 亜紀