【独自解説】法律や憲法の上に存在する“十大原則”とされる「掟」…内部協力者が告発する北朝鮮の“リアル”…大量の公開処刑や餓死者続出でも「北朝鮮に人権侵害はない」!?
2023年は、北朝鮮にとって建国75年、そして朝鮮戦争の休戦70年という節目の年でした。華々しく行われる数々の式典。しかし、頻発する公開処刑や続出する餓死者など、北朝鮮国内から見た“リアル”はそれとはまったく異なっていました…。北朝鮮の内部情勢を現地の協力者と共に取材している「アジアプレス」の石丸次郎氏が、北朝鮮のイマを徹底解説します。 【ミヤネ屋独自】脱北した元"超エリート"が明かす、亡命の裏側 知られざる北朝鮮での生活を日本のテレビメディアが初直撃!
党の方針は「法として至上の命」「無条件に徹底して貫徹」…北朝鮮に人権侵害は「ない」と言われる理由
2023年12月27日、2024年の方針などを決める朝鮮労働党の重要会議の2日目が行われました。金正恩総書記は、「アメリカなどによって朝鮮半島の軍事情勢は極限に至った」とした上で、軍や軍需工業部門、核兵器部門などが戦争準備を加速させるための課題を示したということです。また、「戦略的な協力関係を拡大し国際規模で共同闘争を展開する」と、ロシアなどとの協力をさらに強化する方針を示しました。
Q.金総書記は、以前は農業問題などの話をしていたのが、最近は軍事の話ばかりの様な気がしますが? (「アジアプレス」大阪事務所代表 石丸次郎氏) 「この数年、毎年末に一年を総括して翌年の展望を提示する、労働党の『中央委員会全員会議』というものを開いています。その中身は“さわり”しか発表しないので、具体的な内容は分からないのですが、この1年間の課題について、できたのか、できていないのか、ということがおそらく討議されていると思います。一方で、朝鮮半島が軍事的に緊張する中、イスラエル・ガザの問題やウクライナの問題、ロシアとの接近など、国際的な情勢は北朝鮮にとって追い風になっていますので、アメリカに対抗姿勢をしっかりうち出していこうとしているのだと思います」
2023年8月、国連安保理は、「北朝鮮は国民が飢えや必需品の不足に直面しているにもかかわらず核兵器開発計画に多額の資金を費やしている」と北朝鮮の責任を追及しました。また、脱北者が証言して、「政府は我々の血と汗を指導者の裕福な生活とミサイルに変えている」と発言しました。さらに11月の国連総会でも、中国などにいる脱北者の強制送還が本格化している状況を指摘する決議案を採択されました。そんな中、北朝鮮のキム・ソン国連大使は「“人間ゴミ”の虚偽証言が盛り込まれている。彼らは祖国で罪を犯した後、家族を捨てて逃走した者たち」と脱北者を非難しました。
【関連記事】
- 【年末特集】インフルエンサー・りおなちゃんが見せた涙、ビッグモーター凄絶パワハラの実態…「ミヤネ屋」が総力取材&徹底解説!2023年に世間を賑わせた特集まとめ
- 【独自取材】知られざる北朝鮮の作家事情 “洗脳文学”書いていた脱北作家語る“超エリート”だけが書ける『1号形像物』金一族を神のような存在に祀り上げるため…当局が流す“ジュエ氏に関する噂”
- 【独自解説】北朝鮮に“新星女将軍”誕生⁉娘・ジュエ氏が最高指導者“象徴ペアルック”で軍視察 一方、1万人の前で涙した金正恩総書記は「健康状態があまり良くない」?
- 【独自解説】ヘンリー王子夫妻“2023年ハリウッド最大の負け組”に選出…2024年は「結婚生活が終わる」⁉メーガン妃は“女優復帰”も「王族の振る舞いではない」と批判の嵐
- 【独自解説】「パーティーは儲けるためではなく寄付行為」自民党元幹事長・石原伸晃氏に徹底質問!派閥とは、パーティーとは、政治資金とは…?さらに首相に緊急提言!「『遺憾』では国民には伝わらない」