岸谷 香さん、40代は「プリプリ再結成」と「思春期子育て」の二刀流でした|STORY
自由を得た50代の今、夢が広がっています
私は、50歳になった時に2つ新しいことを始めました。 1つは、プリプリを解散した時に女子バンドは二度と組まないだろうと思ったにもかかわらず、また女の子たちに囲まれてバンドがやりたくなり、50歳の節目に女子バンドを結成しました。やっぱり、ロックは私の人生になくてはならないものの一つなんです。 そして、もう1つは英語です。 子ども達が次から次へと留学したいと言い出し、気付くと2人ともアメリカで寮生活を送る中、私にも人生初の海外レコーディングの話が舞い込んできました。 LAからプロデューサーをお迎えしてNYでレコーディングという機会に、通訳が入ってしまうと壁ができてしまうと感じ、半年余り、全力で英会話教室に通いました。 そして、レコーディング終わった後もも英語の勉強を続け、多少英語にビビることがなくなった 今の私の最大の夢は、アメリカに半年でも1年でも住むこと――。 先日も仕事の隙間を縫って、若い子たちに交じり留学していたんです。 50代になってもう一回青春が帰ってきた気がしています 30代、40代が辛かったから、50代の方ががぜん楽ですし、楽しい。 30代、40代頑張ったら、必ず50代でご褒美が返ってくる。そんなミライを、皆さん、お楽しみに! 東京新聞のウエブメディア「東京新聞ほっとWeb」「ぐるり東京」に2021年6月~2023年4月にかけて連載した「岸谷香の東京MY STORY あの頃、この街で」を再構成して加筆した、自らの体験や大切な思い出を振り返りながら書き綴る連載エッセー集。 子ども時代から、今だから語れるプリプリの結成、子どもの中学受験、プリプリ再結成、亡き父と母の思い出など、生まれ育った東京での喜怒哀楽の中にある「特別」を飾ることなく綴った、半自叙伝。¥1,650(東京新聞出版) 撮影/鏑木穣 構成/河合由樹 取材/山崎智子