岸谷 香さん、40代は「プリプリ再結成」と「思春期子育て」の二刀流でした|STORY
反抗期まっただ中、歴史に残る卒業式の親子ツーショット写真
今振り返ると、息子が小学校6年生の頃は、反抗期の大ピーク。そんな中で迎えた卒業式は忘れられない思い出の一つとなりました。母たちの一大イベント謝恩会では、役員の方から「ぜひとも謝恩会で歌って欲しい」と相談されました。ただでさえ「プリプリの子」ということに抵抗していた息子ですから、嫌がるのはわかっていました。私は、「息子がOKなら喜んで」とお返事しましたが、「説得します!」と張り切る実行委員の方々を前に、「お母さんが歌うなら僕は謝恩会に出ない!」と息子はテコでも動かなかったようです。そして、既に予定に組み込まれていたであろうなかでこの企画は中止に……。 ともあれ、卒業式では息子が無事卒業する姿と子ども達のスピーチに、大号泣してしまいました。そんな私と卒業証書を手にした息子とのツーショット写真といったら……。出席番号順に次々と写真を撮っていくのですが、「写真ムリ」と仏頂面をする息子と大泣きして頭痛に襲われ1ミリも笑顔になれない私、それはもう歴史に残るひどい写真でした。 先日、息子と飲みに行った際、酔った勢いで「こりゃ、ないよなー(笑)」とその時の写真を見せてくれました。どうやら、今では22歳になった息子にとって、いい思い出となり、 スマホのアルバムに入れてあるようです。 こうして、息子と酒のツマミにして笑える日が来るなんて、10年前は想像もできませんでした。 そんな酷なツーショット写真も、家族の大切なSTORYの一コマです。
お母さんだって、「オバンデレラ」タイムで息抜きを!
思春期の子育ての中、私の支えとなったのが、やっぱりママ友です。プリプリの再結成の時も周囲のママ友が塾の送迎を手伝ってくださったり、ご飯を食べさせてくださったり……。 そして、長男が同い年で、小学校受験の会場でバッタリ会い子育てを一緒に悩みながら過ごしてきた木佐彩子は10数年の大親友で、彼女の存在に救われてきました。今はなき広尾の「クリオーゾ」というレストランで、何十回、いや100回以上、シャンパンを片手に子どもとのケンカや揉め事を相談し、聞いてもらったことか……。それでずいぶん多くのことが解決し、気持ちが楽になり、そして多少腹が立っていても優しくなれていたと思います。 17時~18時半の母たちのシンデレラタイム。私たちは、この時間を「オバンデレラ」と名付け、「今日、オバンデレラどう?」なんて、誘い合っていました。 お母さん達は自分のために時間を使うのに罪悪感を持ってしまいがちですよね。それで、私と木佐彩子の間でオバンデレラに罪悪感を持たないための暗黙のルールができあがっていました。 1.飲んだ次の日は絶対寝坊をしない 2.飲んだ次の日は絶対お弁当の手を抜かない 3.飲んでストレスを発散し、家に帰ったら、なるべく笑顔で子どもたちに優しくする 私も母を亡くしてから、「私が我が子に望む事、それは母が私に望む事」だと気がつきました。私が子ども達に「幸せでいてほしい」と思うように、母も私に幸せでいてほしいと思っているはず。だから私が幸せな思いをしたら、子どもにもそれ以上の幸せを与えればいい、罪悪感なんて持たなくてもいいんだと思うようになりました。そんな想いを込めてできた曲が「DREAM」です。お母さんたちにぜひ聴いてもらいたい曲です。 思春期の子どもと向き合うのって本当に辛いから息抜きが必要です。ママ達はどんな方法でもいいから少しでも自分の時間を持って気分転換することをおすすめします!