松本中心市街地の将来像、市民と共有 市立博物館でフォーラム 長野県松本市
長野県松本市中心街の将来のあり方を検討する臥雲義尚市長の諮問機関・市中心市街地再設計検討会議(座長・赤羽眞太郎松本商工会議所会頭)は15日、市立博物館でこれまでの議論の経過を報告する市民フォーラムを開いた。約80人が会場に集まったほかオンライン配信もあり、委員やまちづくりの専門家らの間で交わされる議論を見届けた。 7月以降の会議では、松本駅から松本城にかけての「中核エリア」について、臥雲市長に提言する「将来の見取り図案」をとりまとめてきた。フォーラムでは座長代理の山本達也清泉女子大学教授が案の詳細を報告。快適な歩行空間を重視する「ウオーカブルなまちづくり」を目指す方向性を共有した。 全国まちなか広場研究会理事で、同市のまちづくり組織「三の丸エリアプラットフォーム」の山下裕子代表や、松本パルコの斉藤博一店長を交えたパネルディスカッションもあった。オンラインの投稿ツールで寄せられた意見も取り入れ、城下町の区割りが色濃く残る中核エリアにおける「松本らしい」まちづくりのあり方を議論した。法政大学で松本のまちづくりを研究する安曇野市豊科出身の学生は「大都市に倣うのではなく、松本らしさを強く押し出す見取り図案にほっとした。(提言後は)行政が覚悟を持ってまちづくりを進めてほしい」と期待した。 投稿ツールには匿名の意見が40件以上寄せられた。事務局の市が意見をまとめ、2月に開く第4回会議の資料で委員に示す予定。見取り図案に対する意見は来月13日まで受け付ける。
市民タイムス