「朝食はパンだけ」「疲れた脳に合格ラムネ」では志望校に合格できない…栄養士が勧めるパンとお菓子の種類
■低糖質で血糖値を急上昇させないお菓子を選ぶ しかし、本番の受験時に甘いものを食べながら、試験は受けられません。 休憩時間にとったとしても、試験中に血糖値が下がってくれば、思考力や集中力が落ち、疲労感が出てきてしまうことになります。 もちろん、勉強中に何かを口に入れたくなる気持ちはよくわかります。脳が疲労を解消したくて、欲するからです。 では、どうすればいいのでしょうか? 血糖値が急上昇しないものを選んで食べることです。 たとえば、チョコレートならば、糖質が豊富な甘さの強いタイプではなく、カカオ70%以上の苦味のあるタイプがおすすめ。カカオには、ポリフェノールという、細胞の健康によい成分も含まれています。 キシリトールのガムも、一度に口に入れすぎなければいいでしょう。キシリトールという甘味料は、血糖値の上昇がゆるやかで、しかも虫歯予防に働きます。 おしゃぶり昆布やあたりめなども◎。 「甘いものはダメ」と禁じるのではなく、低糖質で血糖値を急上昇させないお菓子を選ぶ。この選択が、受験という難関を乗り切るためには大切になってきます。 ---------- マリー秋沢(まりー・あきさわ) 管理栄養士、調理師、健康料理研究家 一般社団法人日本ニュートリションフーズ協会代表理事。有限会社ビューティーニーズ代表。アメリカ・ミシガン州生まれ。上智大学国際教養学部卒業。元ミスユニバース近畿代表。健康、免疫力維持、生活習慣病予防、アンチエイジング、長寿などをテーマに活動し、充実した食と栄養、ライフスタイルを提案する機関として、2019年に日本ニュートリションフーズ協会を設立、現在に至る。子どもの食育にも熱心で、2022年アメリカの出版社Rowman & Littlefieldから『Eating The Shokuiku Way』を出版。アメリカの子どもの肥満率が40パーセントを超すことに危機感を抱き、日本の食育をアメリカに広げる活動も行なっている。簡単でおいしい糖質オフレシピには定評があり、各地で料理教室や講演会を開催。メディア出演など多方面で活躍中。 ----------
管理栄養士、調理師、健康料理研究家 マリー秋沢