捜査の画像入りSDカード紛失 管理の規定守られず 福岡県警
福岡県警は7日、窃盗事件などの容疑者2人とその親族らを撮影した写真など画像160枚が入ったSDカード1枚を紛失したと発表した。情報の流出は確認されていないが、6日に容疑者らに謝罪したという。 県警生活安全総務課によると、カードは粕屋署(福岡県粕屋町)の生活安全捜査課のキャビネット内にあるファイルに入れて保管していた。10月11日に返却された記録が残っていたが、今月5日の定期点検で紛失に気づいた。キャビネットは施錠されていない時間帯もあるという。 県警の内部規定では、庁舎内外にかかわらず、キャビネットから取り出すときは課長の確認が必要だが、同課では守られていなかったことも判明した。 画像は、今年9月中旬から10月に、捜査員が容疑者2人に親族、関係者を加えた計4人のほか、証拠品、現場などを撮影したものだったという。事件の内容などについて県警は明らかにしていない。 SDカードの紛失は、今年7月にも小倉南署(北九州市小倉南区)で明らかになったばかりだ。このときは、特殊詐欺事件の被害者名や電話番号などの個人情報を含む画像100枚ほどが記録されたものだった。 県警生活安全総務課の西ノ原郁雄統括管理官は「業務管理および指導を徹底し、再発防止に努める」とコメントした。(西岡矩毅)
朝日新聞社