ヤクルト復帰の佐藤由規コーチが決意表明 「1年間戦う体力がまだまだない。底上げできたら絶対に強くなる」
ヤクルトは31日、独立リーグ、日本海リーグ・富山監督の吉岡雄二氏(53)、独立リーグ、BC栃木前監督の寺内崇幸氏(41)、今季まで独立リーグ、BC埼玉の選手兼任コーチを務め、現役引退と退団が発表されていた佐藤由規氏(34)がコーチに就任すると発表した。 【写真】現役引退会見を行った佐藤由規。ファンへの感謝を述べた場面では堪えきれず涙を拭った 佐藤コーチは、仙台育英高から2008年ドラフト1位でヤクルトに入団し、10年8月26日の横浜(現DeNA)戦(神宮)で当時日本投手最速の161キロを計測。同年12勝を挙げたが、翌年9月に右肩を痛め、13年4月に右肩関節唇、腱板の手術を受けた。18年オフに戦力外通告を受けており、来季コーチとして7年ぶりの復帰となる。 この日は、秋季練習を行っていた神宮外苑を訪れ、高津臣吾監督(55)ら首脳陣や関係者らにあいさつ。「懐かしくもあり、ただ7年って結構長いので、あの頃とは状況も違えば、いろいろ違うのは当たり前なんですけど、まず現状を把握することが一番だと思う。そこは選手もそうですし、首脳陣とも密にコミュニケーションを取って、徐々にいい方向へと導けるようにしていかないといけないなと思います」と決意を明かした。 ヤクルトは今季2年連続リーグ5位に沈み、チーム防御率3・64だった投手陣の再建が急務となっている。「1年間戦う体力がまだまだないと思うので、一人一人の、そこを底上げできたら、チームは絶対に強くなる」と佐藤コーチ。主に若手を指導することとなるが、投手陣全体の底上げに尽力する。