粗大ごみの王様・布団が注文殺到の「寝袋」に進化 「羽毛は100年使える資源」老舗寝具店の新たな挑戦
田中さんがこの事業を始めた理由の1つが、環境問題です。行政のごみ問題で一番負荷がかかっているのは布団全般。東京都23区で出された粗大ごみの品目別ランキングを見てみると、2022年度までの過去10年間、1位のほとんどが羽毛布団を含む「ふとん」でした。その多くはリサイクルされることなく焼却処分となります。
田中社長: 「物も大きいですし、羽毛自体は燃えにくい素材なので、それだけでエネルギーがたくさん必要になります。多くの皆さまが羽毛布団を作り直せるというのを知らず、古くなったら捨ててしまうことに心を痛めていました。『羽毛の資源を再生して利用できないか』は、ずっと考えていました」
快眠館では羽毛布団を寝袋に再生するサービスを2024年2月からスタート。事業としても急成長しています。 田中社長: 「4月の頭から注文が殺到している状態で、(4月は)全体の売り上げの半分くらいが寝袋の売り上げになっています。1人でも多くの方に寝袋を通じて、いまお手持ちの羽毛が無駄にされないように再生して使っていただきたいです」
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