【衆院選】静岡4区と6区…小選挙区・比例復活絡む勝敗繰り返す歴年の両激戦区の軍配は
Daiichi-TV(静岡第一テレビ)
静岡県内では唯一、与野党一騎打ちとなった静岡4区。勝ったのは国民の田中健氏。自民の深沢陽一氏を2千600票余り上回り、大接戦を制しました。前回選、自民の深沢氏に3万5千票の差で敗れましたが、3年で、その差を跳ね返しました。 (国民・静岡4区 当選 田中 健氏) 「とにかく地域の行事に顔を出して地域を歩き、皆さんと交流することから始めました。その中でいろいろな声を聞き、それを国会に届け、それをまた地元に戻すというキャッチボールをしながら3年間活動してきました、それが、このような大きな結果に繋がった」 一夜明け、清水駅前に立ち、有権者に感謝を伝えました。12日間の選挙戦では「自民党政権に不満を持つ有権者を全て受け止めたい」と攻勢を強めてきました。 (国民・静岡4区 当選 田中 健氏) 「やはり、政治とカネの問題を自民党は解決したと思っていましたが、国民の皆さんはそうではない」「永田町の感覚と国民の生活の現場の声がだいぶ離れてしまった結果」 全国的にも国民民主党は大躍進。2期目に向け、決意を新たにしていました。一方、僅差で敗れた自民深沢氏。 (自民・静岡4区 比例復活 深沢 陽一氏) 「皆様方に、こんなに力をいただいたにも関わらず、結果を出せずに心からおわびを申し上げます、本当に申し訳ありませんでした」 敗戦が決まった直後、集まった支援者に深々と頭を下げました。深沢氏は、2020年、自民党・望月義夫元環境相の死去に伴う補欠選挙に、後継者として立候補し、初当選。翌年、行われた衆院選でも勝利し、現在、外相政務官を務めています。超短期決戦となった今回の衆院選。「政治とカネ」の問題で厳しい戦いとなりました。 (自民・静岡4区 比例復活 深沢 陽一氏) 「一年あまりの間、政務官として16か国に出張することになりました。その中で、中々地元に帰って来られなかった、これは本当に申し訳ないんですけれど、でも、与党の宿命、これは国のためにやっていこう」 今回の選挙では、田中氏が強い富士宮、旧富士川町で敗北。前回は圧勝した清水区でも差を詰められました。 (自民・静岡4区 比例復活 深沢 陽一氏) 「2期目の過ごし方、やはり公務があったからとは言え、地元の活動は少し足りなかった自分としては感じております、非常に今までのことを反省しております」 比例で復活当選した深沢氏は、28日 午前、静岡1区で当選を果たした上川陽子前外相とともに自民党静岡市議団へあいさつに回り、「1歩目から頑張りたい」と決意を述べていました。 そして、もう一か所激戦区となったのが静岡6区です。これまで4回の戦いでは、立憲の渡辺周氏が自民の勝俣孝明氏に3連勝し、前回選で初めて小選挙区で敗北…。今回の軍配が上がったのは…。 渡辺氏がリベンジを果たしました。前回選ではわずか4420票差で敗れましたが、今回は逆に4134票差で勝ち勝利をもぎとりました。 (立憲・静岡6区 当選 渡辺 周氏) 「おかしなことがいっぱいあって、これを絶対にあいまいにしないで、うやむやにしないで、皆さん方のこの良識が、やっぱり、今回の民意なんだということを、国会で正論を訴えたいと思います」 勝因は約16万人の有権者がいる大票田沼津市の得票。伊豆半島の市町で勝俣氏がリードした一方、沼津市では渡辺氏が4400票余り上回りました。 (自民・静岡6区 比例復活 勝俣 孝明氏) 「このような結果になってしまっ たこと、これは全て私の不徳の致すところであり……………」「本当に申し訳ございませんでした……」 その後、比例で復活当選した勝俣氏。一夜明け、街頭で感謝を述べました。 (自民・静岡6区 比例復活 勝俣 孝明氏) 「皆さんからいただいた大きなチャンスだと考えて、次の戦いに 向けて、また動き出したいと考えています」 再スタートとして、10年以上立ち続けているという場所で街頭演説を行い、次の選挙でのリベンジを誓いました。 (自民・静岡6区 比例復活 勝俣 孝明氏) 「自民党に対する逆風というのは、最初から最後まで強いものがありました」「段々理解を得て、政策においても皆さんに共感していただき、そして、ここまで来られたのかなと思っています」「勝俣孝明になっていただいて思いを伝えていただいた結果だと思いますので、本当に改めて比例復活当選は大きいと捉えています」