国務長官に対中強硬派ルビオ氏か 米、不法移民で厳格布陣
【ワシントン共同】米主要メディアは11日、トランプ次期大統領が国務長官にマルコ・ルビオ上院議員(53)を指名する可能性が高まっていると報じた。最終決定ではないとしている。国家安全保障問題担当の大統領補佐官にはマイク・ウォルツ下院議員(50)を充てる方針だという。両氏とも対中強硬派で、起用されれば中国に厳しい姿勢で臨むのは確実だ。 主要メディアによると、トランプ氏は第1次政権で大統領上級顧問を務めた対移民強硬派のスティーブン・ミラー氏(39)を大統領次席補佐官に起用する方針。国境警備の責任者に据えるトム・ホーマン元移民・税関捜査局(ICE)局長代行(62)と共に大規模な強制送還や厳格な国境管理に向けた政策を推進するとみられる。 リベラル系人権団体の南部貧困法律センターはミラー氏を「差別的な移民政策を考案した過激派だ」と批判している。 16年大統領選の共和党候補指名争いに出馬したルビオ氏はトランプ氏を「詐欺師」と呼び、トランプ氏から「ちびマルコ」とののしられ中傷合戦に発展したが、その後和解した。トランプ氏が四つの事件で起訴された際は全面的に擁護した。