新型コロナワクチン“約2.4億回分”破棄 厚労省「購入が無駄だったとは思ってない」
厚生労働省が発表した内容への受け止めは?
編集部: 今回、厚生労働省が決めた方針について受け止めを教えてください。 郷先生: 新型コロナウイルスが5類に移行したことに伴って、様々な予防や治療に自己負担が求められるようになりました。そのこと自体は自然な流れと言えます。ワクチン接種の普及によって、当初の死に至る病から、ある程度様子を見ることができる感染症になったと言えるでしょう。そういった意味で、無料でのワクチン接種は非常に効果的であったと言えます。今後は個人負担となりますが、持病がある場合や高齢者など、重症化の可能性がある人は引き続きワクチン接種が求められます。行政には費用補助を継続してほしいと考えます。
編集部まとめ
厚生労働省は、新型コロナウイルスワクチンの臨時接種が3月末で終了したことに伴い、約2億4415万回分のワクチンを破棄することを明らかにしました。こうした数字1つとっても、新型コロナウイルスが世の中に与えた影響の強さを感じる発表となりました。
【この記事の監修医師】
郷 正憲 先生(徳島赤十字病院) 徳島赤十字病院勤務。著書は「看護師と研修医のための全身管理の本」。日本麻酔科学会専門医、日本救急医学会ICLSコースディレクター、JB-POT。