沼津から三島へ、新幹線時代の到来に、老舗駅弁業者の歩んだ道は?
新幹線の開業に先駆けて三島駅へ進出した桃中軒。いまは、三島市にちなんだ駅弁も製造しています。その1つが「三島宿 箱根山麓豚炙り焼き弁当」(970円)。箱根山麓豚は、箱根西麓の自然豊かな場所で、こだわりのえさと山麓の清らかな地下水に育まれたブランド豚で、三島市によって三島ブランドの1つにも選ばれています。パッケージは昔から三島宿で使われていた三嶋茶碗に描かれた「三嶋柄」をモチーフとしています。
【おしながき】 ・白飯 ・箱根山麓豚の炙り焼き ・ブロッコリー ・花人参 ・香の物 ・わさび
ふたを開けると、特製たれのいい香りがフワっと広がります。箱根山麓豚は、塩麹で下ごしらえをした上で、醤油と伊豆の味噌で仕立てた特製だれにじっくり漬け込んでいるそう。肉も一枚肉ではなく何枚も重ねて漬けて、1枚1枚炙り焼きにしていると言います。「じつは手間がかかっている駅弁なんです」と桃中軒の方も胸を張ります。価格も3ケタに抑えられていて、大変お値打ちの駅弁と言えましょう。
昭和62(1987)年、国鉄が分割民営化されてJRとなり、東海道本線は東京~熱海間がコーポレートカラー・緑のJR東日本に、熱海~米原間がコーポレートカラー・オレンジのJR東海となりました。オレンジと緑の「湘南色」は受け継がれましたが、同じ普通列車も東日本の車両は緑多め、東海の車両はオレンジ多めの塗色となっています。
ライター望月の駅弁膝栗毛 「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介! 著者:望月崇史昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。 駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/