坂口杏里、「3万円」で恐喝未遂のなぜ 背景に潜む芸能界の懐事情とは?
元グラビアアイドルでセクシー女優のANRIこと坂口杏里容疑者(26)が、交際のあったホストに「ホテルにいた写真をばらまく」とメッセージを送り、現金約3万円を脅し取ろうとしたとして恐喝未遂容疑で警視庁に逮捕された。 坂口容疑者は過去にも同じホストから金を借りたことがあり、今回も借金を申し込んだところ拒否されたため、恐喝に走ったという。なぜ犯罪に手を染めてまで3万円が欲しかったのか。坂口容疑者の金遣いの荒さはもちろんだが、背景には少なからず芸能界の事情も関係しているようだ。タレント、グラドルからセクシー女優転身と聞くと稼ぎがよさそうなイメージもあるが、昨今はそうでもないらしい。
ふた昔、ひと昔だったら、もっと稼げるはずだった
坂口容疑者は2013年に急逝した人気女優、坂口良子さん(享年57)の愛娘。陰になり日向になり守ってくれた母親の死で、一時は生きる指針さえ失ったともいわれている。しかし、もっとも損なわれたのは金銭の管理能力だったようで、かねてから金遣いの荒さが指摘されていた。昨年秋に芸能ニュースを賑わせたMUTEKIレーベルでのセクシー女優転身をはかるも、ホストに貢ぎまくった末に500万円以上もの借金を作ったためと報じられた。 元セクシービデオ制作会社の制作スタッフは業界の実情を明かす。 「たとえ数百万単位の借金があっても、ふた昔前なら一歩踏み込んだセクシーグラビア、ひと昔前ならセクシービデオに身を投じれば難なく返せたでしょう。でも、最近は無修正動画のような刺激の強いものまでをもネットでみることができる時代。この業界も楽ではない。坂口の場合は芸能人ということでデビュー作のギャラも1億円超と派手な話題になりましたが、全額が本人に入るわけではないし、実際の手取りは2000万円がいいところといわれます。しかも2作目、3作目と継続して作れる女優は稀」 本人は収入が3桁になったとテレビ番組などで発言していたが、一時的に500万円を完済しても生活をあらためることができなければ、あっという間に底をついてしまう。 近年のテレビ番組出演料下落も言うに及ばず、芸能界もセクシービデオ業界もいまや一攫千金は夢のまた夢というのが実情だ。現時点で坂口容疑者の認否は不明。仮に不起訴処分で早期に自由の身となった場合でも、復帰はいばらの道が予想される。 (文・志和浩司)