ひんやりの秘密は「放射冷却」 万博のガスパビリオン建設現場公開
2025年大阪・関西万博に出展する「ガスパビリオン」の建設現場が報道関係者に公開された。最も高い部分で約18メートルある三角形の輪郭が特徴で、建物内部の温度を下げることができる鏡面素材で覆われている。 【写真で見る】放射冷却の仕組みで涼しく 大阪万博のガスパビリオン建設現場公開 日本ガス協会が出展する。「化けろ、未来!」をコンセプトにしており、子どもたちがおばけのキャラクターと一緒に環境や脱炭素の重要性を体験できる内容になっている。 パビリオンを覆っているのは、地表の熱を宇宙に逃がす「放射冷却」の原理を応用した特殊なフィルム素材。11日の報道公開では、屋外に比べて建物内部の気温が約4度低い様子が示された。夏場には冷房に使う電力を半減できるという。 工事を担当する奥村組によると、外膜を覆う作業などを終えて工程の58%まで工事が進んでいる。建物は10月末に完成する予定。【妹尾直道】