堀井氏、29日にも略式起訴 違法香典、裏金不適切記載
公選法違反事件で自民党を離党した堀井学衆院議員(52)=比例北海道=は28日、額賀福志郎衆院議長宛てに辞職願を提出し、許可された。東京地検特捜部が29日にも、地元有権者に香典を提供したとして、公選法違反の罪で堀井氏を略式起訴する方針を固めたことが関係者への取材で判明。所属していた安倍派から受領した裏金を政治資金収支報告書に適切に記載しなかったとして、政治資金規正法違反罪でも略式起訴する。 堀井氏は辞職願の提出に先立ち「選挙で託された1票を踏みにじる結果となった。全て私の順法精神の欠如が原因だ。深くおわび申し上げる」とのコメントを出した。 事務所関係者は「香典の原資に裏金が使われた」と供述。裏金が違法な寄付に使われた疑いがあり、特捜部は悪質性が高いと判断したもようだ。 堀井氏は2018年以降に計2196万円の裏金を受領していたことが分かっている。いずれも収支報告書に記載しておらず、神戸学院大の上脇博之教授から規正法違反容疑で告発されていた。