【福岡ボート・ルーキーS】原田才一郎 強い先輩たちに続く
<8日・福岡ボート・4日目> 気迫がにじみ出た。原田才一郎(28)=福岡=は予選ラストの4日目に連勝を飾ったが、ハイライトは絶好枠で迎えた後半11R。1周1Mでターンが暴れて2コースの松本純平の差しを許したが、ここから怒濤(どとう)の追い上げを見せて2周BSで逆転。勝てば自力で首位通過を決められる一戦で、ファイトあふれるレースを披露した。 機力は最高潮。敗れた松本が、「僕もいい足をしているのに原田さんの足がすごすぎる」と脱帽するほどで誰もが一目置く超抜パワーに到達している。「伸びはエグいです。ペラは強烈な伸び型なのに出足や回り足もいい」。当地ではなかなかお目にかかれない6秒60台の展示タイムを連発しているのが、機力のすさまじさの証明だ。 7月にホームの若松で開催されたルーキーシリーズでは、優勝戦1号艇を勝ち取りながらまさかのV逸。だからこそ同じ地元で屈辱を晴らすつもりでいる。「若松では大ポカをしてしまったんで、ずっとリベンジのチャンスを待っていました。今節はドリーム1号艇にも選んでもらっているんで負けられないです」 それだけではない。大好きだった先輩に続くつもりでいる。「福岡のルーキーシリーズは(中田)達也さんが優勝したのを見ていたし、自分も同じことをしたい。達也さんだけじゃなく4000番台の福岡の先輩たちがずっと優勝してきたタイトルなので、5000番台の自分たちも続かないといけない」。強豪福岡支部の系譜を継ぐ覚悟はできている。福岡の5000番台のエースとして、何が何でもあと2回逃げてみせる。(森 大輔)