紙幣の偉人 地域つなぐ 新1万円札渋沢栄一ゆかりの白河市と埼玉・深谷市 観光振興へ連携 御朱印を作製
■新旧千円札野口英世と北里柴三郎 猪苗代で2人の絆紹介 猪苗代町では、20年にわたり千円札の顔になった野口英世の功績を改めて見つめる機運が高まっている。 野口英世記念館は来年3月16日まで、野口と、新千円札に肖像が採用される野口の恩師・北里柴三郎(1853~1931)の絆を伝える企画展を催している。北里は医学界でドイツ語が主流だった当時、野口の英語力を評価。来日した米国博士の通訳に抜てきしたことが、野口が世界を舞台に活躍するきっかけの一つとなった。企画展には北里が贈った野口への追悼辞、野口が描かれた現在の千円札の「2号券」など、約30点が並んでいる。 町内の歴史研究団体「猪苗代の偉人を考える会」は野口の顕彰に向け、展覧会や講演会の開催、紙芝居の制作などを計画している。来年は野口が母との再会のために帰国してから110年、2026(令和8)年は生誕150年など節目の年が続く。会長の小檜山六郎さん(78)は「お札の中で一番身近な千円札から野口博士の顔がなくなるのは寂しいが、この機会に功績を再認識してほしい」と準備に余念がない。