ヤンキース、最後は実質4失策と『世紀の壊滅』で敗退 5点差をひっくり返されたのは「負ければ敗退の試合」でWS史上ワースト
◇30日(日本時間31日) MLBワールドシリーズ第5戦 ヤンキース6―7ドジャース(ニューヨーク) ◆大谷翔平も笑顔で歓喜の輪に…ドジャース世界一の瞬間【動画】 ヤンキースは地元のワールドシリーズ(WS)第5戦に惜敗し、1勝4敗で敗退。松井秀喜さんがシリーズMVPを獲得した2009年以来15年ぶり28度目の世界一はならなかった。 一方のドジャースは『東西の盟主』同士の激突を制し、4年ぶり8度目の頂点に立った。大谷翔平選手(30)は4打数無安打で、三振と捕手の守備妨害が1つずつあった。 5点差をひっくり返されたのは、110回を数えるWSでも「負ければ敗退の試合」では史上ワースト。ヤンキースにとって『世紀の崩壊』となった5回を、全米中継局FOXのジョー・デービスは「ヤンキースにとって『Disastrous(壊滅的な)』、そして悪夢のイニングになりました」と表現した。 始まりはジャッジの平凡な飛球ポロリだった。さらにボルピ遊撃手の送球エラーで無死満塁。ここからエース右腕コールがラックスと大谷を空振り三振に仕留めて2死までこぎ着けたが、続くボテボテの一塁ゴロにコールがベースカバーに入り損ね、まず1失点。ここでコールは明らかに集中力を欠き、タイムリー2本を連ねられ、一挙に同点とされた。 デービス実況は「ドジャースは1インチ(約2・5センチ)でも失地を与えるには強すぎるチームなのです。なのに、1マイル(約1・6キロ)も与えてしまいました」。ジョン・スモルツ解説者は「(5回は実質3失策で)6アウトだ。余分なアウトが3つ。2イニング分だ。こんなのは見たこともない」と、つぶやくように語った。 ヤンキースはチーム3失策で、コールのベースカバーミスを含めれば実質4失策。非自責点が「5」では、いかんともし難かった。
中日スポーツ