〈ジープ〉ラングラーがあれば、大自然が遊び場! 冒険心をかきたてる本格オフローダー!
期待を裏切らない走破性で魅了し続ける元祖SUV
見栄えも大切だが、“ラングラー サハラ”のキモは走りにある。カタチだけのオフロード車は増えているが、本当にそれなりの悪路を走れるモデルは少ない。その視点でこのクルマを見てもらうとわかるが、前後のアングルとクルマのお腹を擦らないランプブレークオーバーアングルがかなり深い。つまり、障害物がボディに当たる前にタイヤが接地し、進む力が出せるということだ。 それってどういうこと? 具体的にいうと、キャンプ場付近の舗装されていない道を思い浮かべてほしい。台風一過の晴天の日、そこへ行くと大きな石が転がっていたり、道に穴ボコが掘れていたりすることがある。そんな不意なトラップをさほど慎重にならず基本性能だけで通れるのが深いアングルの恩恵だ。トランスファーを4WDローレンジに入れればさらにスムースに走れる。 でもって、よりディープな場所に行く方は“ラングラー ルビコン”が導いてくれる。4WDローレンジの4:1のギア比と前後のデフロックシステム、電子制御式フロントスウェイバーディスコネクトシステムが余裕の四駆パワーを発揮してくれる。このシステムとは、クルマの前足が伸びてタイヤの接地性をさらに高めるもの。こんな仕組みを持つのは“ラングラー ルビコン”だけである。 “サハラ”も“ルビコン”もエンジンは2リッター直4ターボで、最高出力は272馬力。V6並のパワーで直4の低燃費を実現している。よりパワフルさを求める人にはこのエンジンにモーターを組み合わせたプラグインハイブリッド“4Xe”がある。モーターのアシストが力強い。いずれにせよ、オフロードもオンロードもファンな走りが魅力になる。
高さのある広々したカーゴルーム。リヤシートを倒せば約2000ℓのスペースが広がる。
丸型ヘッドライトと7スロットグリルはジープブランドの証。1941年型MA型からそれは綿々と継承されている。
日本仕様のサハラは右ハンドル仕様となるので使い勝手がいい。コインパーキングなどでも便利だ。屋根を外せるフリーダムトップの開放感は最高。