窪田正孝、SNS投稿が発端の“スピリチュアル傾倒”騒動に苦笑「気付いたら標的になっていて…。人って怖い」
俳優の窪田正孝が、9月10日に都内で開催された映画「Cloud クラウド」ジャパンプレミアに登場。主演の菅田将暉、共演の古川琴音、奥平大兼、岡山天音、荒川良々、メガホンをとった黒沢清監督と舞台あいさつに臨み、初めて黒沢組に参加した感想などを語った。また、SNSの投稿を機に一部で報じられたスピリチュアル傾倒疑惑を否定した。 【写真】菅田将暉にムードメーカーっぷりを称賛され照れる窪田正孝 ■菅田×黒沢が初タッグで描く憎悪の連鎖から生まれる“集団狂気” 同作は、映画「スパイの妻」(2020年)で「第77回ベネチア国際映画祭」銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞した黒沢監督の最新作で、憎悪の連鎖から生まれる“集団狂気”を描いたサスペンス・スリラー。「誰かに狙われている…?」転売で稼ぐ主人公・吉井良介(菅田)の仕事が軌道に乗り出した矢先、周囲で不審な出来事が重なり、これまでの「日常」が壊されていく――。 吉井を転売業に誘う先輩・村岡を演じる窪田は、初めて黒沢組に参加した感想を「どこかに魔物が潜んでいるような感覚がお芝居をしていていつもあった」と語る。そんな窪田の印象について、黒沢監督は「テレビとか映画ではどちらかといえば物静かな印象があったのに、こんなに陽気で面白く、楽しい人なのかと。お芝居は結構悲惨な、残酷なことをしていても、カットがかかった瞬間本当に楽しい現場になるので、どの現場にも窪田さんにいてほしいなと思いました」と絶賛した。 意外な評価だったのか驚いた様子の窪田は、菅田を見て「本当?」と確認すると、菅田も「めっちゃ楽しかったです。めっちゃ明るかったですよ。ムードメーカーでしたね」と太鼓判を押し、窪田は「うれしいです。でも、そんなはしゃいでたっけ…」とポツリ。 それに対し、菅田は「はしゃいではないですよ(笑)。明るかっただけで」と言えば、荒川も「ずっとしゃべっていたときがありましたよね」と回想。もちろんそれも良い意味であることを告げられると、窪田は「ありがとうございます」と恐縮していた。 ■気付いたら「スピ認定」で苦笑 舞台あいさつの終盤には、気が付けば「標的」になっていた主人公・吉井にちなんで、「知らないうちに○○になっていたこと」を回答するフリップトークも行われた。7人が一斉にフリップをオープンすると、ひときわ目立つ窪田の「スピ認定」という文言。 窪田がSNSに投稿した鍼治療中の写真に端を発した、“スピリチュアル傾倒”疑惑、一部の報道を知っている人がザワザワする中、MCから触れられると窪田は「『スピ認定』知っている人います? スピリチュアル認定なんですけど…」と明るく言い放ち、会場からは笑い声が。 あらためて窪田は「僕、SNSをやっていまして、先日鍼治療をして、こりに対して鍼をいっぱい打つ治療だったんですけど、それ(施術中の写真)を上げただけて『あいつはスピリチュアルの世界に行ってしまった』とか『もう戻って来ない』みたいなのが結構ニュースで(好き勝手に報じられて)バズったらしいんです。『あいつはオカルトのやべえやつ認定』みたいなふうになっていて。気付いたら標的になっていて。この作品の吉井のように。怖い怖い。SNS怖い」とこぼし、スピリチュアル傾倒を否定。あくまでも凝りをほぐすために行っていたことを強調した。 続けて「Instagramで3枚目の写真が規制にかかっちゃって、押さないと見られないみたいな。僕的には普通だったんですけど…」と吐露し、「それがまた(疑惑を呼んだのか)、スピリチュアル認定になっちゃった。気付いたら標的でございました。人って怖い」と、苦笑いしていた。 映画「Cloud クラウド」は9月27日(金)より、東京・TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー。 ◆取材・文・撮影=月島勝利(STABLENT LLC)