【みやこS】高い機動力と持続力ある末脚が必須 京大競馬研の本命はオッズ妙味十分のミッキーヌチバナ
前が残りやすいコースと先行馬多数の差し展開
11月3日(日)にみやこS(GⅢ)が行われる。本競走の1着馬にはチャンピオンズカップの優先出走権が与えられる。昨年はセラフィックコールが鮮やかな差し切り勝ちで挑戦権を獲得した。 【アルゼンチン共和国杯2024 推奨馬】末脚の破壊力はメンバーNo.1! 左回りは複勝率85.7%で絶好の舞台(SPAIA) 今年も例年に違わず、ここから冬の大舞台へ挑もうとする多くの実力馬が集結。混戦模様の難解な一戦となった。 以下では、本レースが行われる京都ダート1800mのコース形態とそれに起因するレースの質、そして想定される展開を踏まえ予想する。 まずは京都ダート1800mのコース形態をみる。スタンド前の直線半ばからスタートし、初角までの距離は約280m。平坦な1~2コーナーを回り、バックストレッチは約400m。向正面半ばから上り坂があり、3コーナーで頂上を迎え、そこから4コーナーにかけて一気に下る。最後の直線は329.1mで平坦となっている。 まず注目すべきは初角までの距離が約280mと短いこと。序盤の先手争いは内の先行馬が有利になる。先手争いは長引かず、序盤のペースは流れにくい。1~2コーナーを回った後も向正面には上り坂があるため、ここでもペースは上がりにくい。 加速するのは3コーナーの上り坂頂上から。ここから下り坂で先行勢が一気にスピードを上げていく。そのため、最終直線に入るまでに後方勢が先行勢とポジション差を埋めにくい。加えて、直線も329mとそこまで長くなく平坦であるため、下り坂からの惰性で先行勢がそのまま押し切りやすい。これがこのコースが持つレースの質だ。 <京都ダート1800m OPクラス以上における4角4番手以内馬の成績(過去10年)> 【19-13-11-71】 勝率16.7%、連対率28.1%、複勝率37.7%、単勝回収率153%、複勝回収率92% この傾向は数字にも表れている。京都ダート1800mの OPクラス以上における4角4番手以内馬の成績は上記に示した通り優秀だ。過去10年で24戦中19戦で4角4番手以内の馬が勝利している。 このように基本的に前が有利になりやすいコース形態だが、今回は一筋縄ではいかないメンバー構成となっている。これについて次の展開予想で深掘りしていく。